国連の関連団体が毎年3月に発表している「世界幸福度ランキング」。
ニュースでも取り上げられるので目にかかることもあるかもしれませんが、各国の国民に「どれだけ幸せと感じているか?」を調査したものです。日本は2018年の54位から更に下げて2019年は58位という結果でした。
あれ~?そんなに低いものなの?と思う方もいるかもしれません。
さらに株式会社千趣会(ベルメゾン生活スタイル研究所)が半年に一度1,000人以上の女性へ実施しているアンケートでは、「今の自分は幸せ」と答えた人が63.5%と過去最低だったとレポートを発表しています。
参考:ベルメゾンスタイル研究所(2018/12/06時点)
暮らしや仕事などの生活環境はいきなり変えられるものではありませんが、せめて「楽しい」「幸せ」という気持ちで毎日すごしたいもの。
今回は脳科学でも注目されている「幸せホルモン」を増やす方法をご紹介します。
幸せホルモンとは
幸せホルモンとよばれるものがあるのはご存知ですか?
私たちのカラダから分泌されるホルモン物質や神経伝達物質は、ココロとカラダのバランスを整えてくれています。
脳内で働く神経伝達物質は「脳内ホルモン」とよばれ60種類以上発見されていますが、そのなかで今回ご紹介するのは「幸せホルモン」として注目されているセロトニン、エンドルフィン、ドーパミンの3つです。
チョコレートの万能っぷりがスゴイ
チョコレート好きの筆者がこの情報を知ってお知らせしないわけがない、というほど、実はこの幸せホルモンとチョコレートって密接な関係にありまして‥。
チョコレートを食べると、この3種類の幸せホルモンをすべて分泌させることができるんです!
エンドルフィン
ストレスを解消する作用をもち、幸福感をもたらすといわれる脳内ホルモンです。
さらに、カラダの免疫機能や癒す力を向上させることで、ストレス耐性やうつ病予防の効果も期待されています。
チョコレートに含有されるカカオによってエンドルフィンを分泌させる効果が報告されており、特にカカオ含有率の高いダークチョコレートが推奨されます。
セロトニン
日光にあたったり、軽い運動などをすることで増える脳内ホルモンです。セロトニンが充実すると気分がスッキリして心のバランスを整える作用のある伝達物質といわれています。
チョコレートに含まれる必須アミノ酸の「トリプトファン」からセロトニンが作られます。
ドーパミン
他人から褒められる、達成感を味わうなどで快感や満足感を味わうと分泌される脳内ホルモンです。
脳科学的にもチョコレートを食べることによってドーパミンが分泌されると言われています。
2003年に発表されたジェニファー・ナセル博士の研究では、4時間絶食後にチョコブラウニーを食べた際瞳孔が開いてドーパミンが放出されたことを確認しています。
この研究の解釈としては、簡単に言うと「お腹が空いたときにおいしいと感じるものを食べること」。まさしくチョコレートはうってつけの「おいしいもの」と言えるでしょう。
参考:Drexel NOW
Study Measures Pleasure Response from Chocolate from Signals in the Eyes
泣ける本や映画をみながら
チョコレートを食べて幸せホルモンが分泌されることはよくおわかりいただけたかと思いますが、実は本を読んだり映画をみて「感動で涙を流すこと」によっても幸せホルモンが分泌されるんです。
感動によってドーパミンを分泌させ快感や満足感を得て、涙をながすことによって交感神経から副交感神経に切り替わり、その際にセロトニンを分泌する神経が活性化させることがわかっています。
つまり
チョコレートを食べながら泣ける本や映画をみるとより幸福感が増すということに!
なんだかストレスがたまってるな~と感じる週末は、おうちでゆっくりしながら少しのチョコレートと映画鑑賞のセットで疲れた脳を癒やしてみませんか?