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カカオニブは妊娠中でもOK?栄養・効果・摂取の目安を専門的に解説

はじめに

健康志向の高まりとともに注目されている「カカオニブ」。
スーパーフードとして人気があり、抗酸化作用や美容効果が期待できる一方で、妊娠中の女性からは「カフェインは大丈夫?」「赤ちゃんに影響はないの?」という声も多く聞かれます。

この記事では、カカオニブに含まれるカフェイン量や妊娠中の影響、安全に食べるコツを分かりやすく解説します。

 

カカオニブとは?

カカオニブとは、チョコレートの原料である「カカオ豆」を焙煎し、外皮を取り除いて砕いたものです。
砂糖や乳成分を加えていないため、甘みはなく、ほろ苦くナッツのような風味が特徴。

近年では、

・ポリフェノールによる抗酸化作用

・食物繊維による整腸効果

・鉄分・マグネシウムなどのミネラル補給

といったメリットから、美容・健康を意識する人々の間で人気を集めています。

しかし、チョコレート同様に「カカオ由来のカフェイン」が含まれているため、妊娠中の摂取には注意が必要です。

 

妊娠中に気をつけたい“カフェイン”の影響

カフェインは、眠気を覚ます・集中力を高めるといった効果がある一方、過剰摂取すると次のような影響があるとされています。

・胎盤を通して胎児にも届く

・赤ちゃんの発達や睡眠リズムに影響する可能性

・妊婦自身の動悸・不眠・鉄分吸収の妨げ

そのため、世界保健機関(WHO)や厚生労働省などでは、妊娠中のカフェイン摂取量を1日200〜300mg以内に抑えるよう推奨しています。

 

カカオニブのカフェイン量はどのくらい?

カカオニブに含まれるカフェイン量は、製品や焙煎度合いによって異なりますが、目安として:

・100gあたり 約60〜80mg前後

・コーヒー1杯(150ml)あたり 約90mg

・ミルクチョコレート100gあたり 約20mg

つまり、カカオニブはコーヒーより少なく、チョコレートよりは多いという中間的な位置づけになります。

毎日スプーン1杯(5〜10g)程度であれば、カフェイン摂取量としては問題ない範囲。
ただし、コーヒー・紅茶・緑茶など他の飲料と合わせると、トータルでの摂取量が増えるため注意が必要です。

 

妊娠中にカカオニブを食べても大丈夫?

結論から言うと、少量であれば問題ありません。
むしろ、カカオニブに含まれる栄養成分は妊婦さんにうれしい効果も多いのです。

✅ カカオポリフェノール

強い抗酸化作用を持ち、血流改善やむくみ予防に役立ちます。
妊娠中の冷えやストレスケアにも◎。

✅ 食物繊維

便秘になりやすい妊婦さんにぴったり。腸内環境を整え、スムーズなお通じをサポートします。

✅ 鉄分・マグネシウム

妊娠中に不足しがちなミネラルを補えるのもカカオニブの魅力です。

 

注意したいポイント3つ

  1. カフェインの摂りすぎに注意

    1日10g(大さじ1杯)程度にとどめましょう。
    他のカフェイン飲料と重ならないよう調整が必要です。
  2. 空腹時は避ける

    苦味成分が胃を刺激し、気分が悪くなることがあります。食後やスムージーに混ぜて摂るのが◎。
  3. 体調の変化に敏感に

    妊娠中はホルモンバランスの影響で味覚や消化機能が変わります。食べた後に違和感がある場合はすぐに中止を。

 

妊婦さんにおすすめの食べ方

カカオニブはそのままでも食べられますが、ほんのり苦味があるため、他の食材と組み合わせると美味しく続けられます。

■ ヨーグルトやオートミールにトッピング

カリカリとした食感と香ばしさがアクセントに。自然な甘みのあるバナナやはちみつとも好相性です。

■ スムージーに混ぜる

バナナ・豆乳・少量のココアパウダーと一緒にミキサーにかけると、ヘルシーなモカ風スムージーに。

■ グラノーラやクッキーの材料に

少量混ぜることでチョコのような風味が出て、砂糖を控えめにしても満足感がアップします。

 

摂取量の目安

妊娠中のカカオニブ摂取は、**1日あたり5〜10g(小さじ2〜3程度)**が安全ライン。
これはおよそカフェイン30〜50mgほどで、コーヒー半杯分に相当します。

ただし、体質やその日のカフェイン摂取量によって影響が変わるため、最初は少量から試すのがおすすめです。

 

カフェインが気になる人は“デカフェチョコ”も選択肢に

「カカオの香りは好きだけど、カフェインが不安…」という場合は、デカフェ(カフェインレス)チョコレートローカフェインのカカオ製品を選ぶのも一つの方法です。
最近では、妊婦さん向けのオーガニックカカオ製品も増えています。

 

医師・管理栄養士のアドバイスも参考に

カフェインの影響には個人差があります。
もし不安がある場合は、かかりつけの産婦人科医や管理栄養士に相談し、自分の体調や食生活に合った摂取量を確認しましょう。

 

まとめ

カカオニブは、妊娠中でも少量なら安心して楽しめるスーパーフード。
ただし、カフェインが含まれているため「摂取量」と「バランス」が大切です。

まとめポイント

・カカオニブには100gあたり約60〜80mgのカフェインが含まれる

・妊娠中は1日5〜10gが目安

・鉄分・ポリフェノールなど、妊婦にうれしい栄養も豊富

・食べ過ぎや空腹時の摂取はNG

・不安なときは医師や栄養士に相談を

「カカオの香ばしさを楽しみながら、体にやさしい一口を。」
上手に取り入れて、マタニティライフをより健やかに過ごしましょう。

  • この記事を書いた人

keko

cacao×beauty編集長 3度の飯よりチョコレートが好き。チョコでカラダも心もキレイになる情報を発信していきます。

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