『やばい…チョコレートをデスクの引き出しに入れたままだった!』
夏場にうっかりこんなコトになってしまうと大変ですよね…、、、
柔らかくなってしまったチョコレートを無理やり食べて手や口元が汚れてしまったり、一度溶けてから再度固まった様なひび割れだらけのチョコを試しに食べて全然おいしくなかったり…
何度もそんな経験をしてしまいました(笑)
…という事で今回は!!
チョコレートの保管に適した温度って何℃くらいなの?
チョコレートって何℃で溶けちゃうの??
そんな疑問がスッキリ解消! チョコレートの溶ける温度についてのお話です♪
それでは一緒に見ていきましょう!
チョコレートの保存に適した温度
チョコレートって腐りにくい食品だってご存知でしたか?
チョコレートは糖質が多く水分が少ないので保存食と言っても良いほど腐りにくい食べ物なのです。 ですのでチョコレートの保存にとって重要なのは、香や味、舌触りがキープできる…という要素になるのです。
そういった意味では、チョコレートにとって最も適した保存温度は「常温」というコトになるんですね!
ただし
暑い夏場は冷蔵庫保管がベター
寒い冬も冷蔵庫保管がベター
湿度が高くなる梅雨の季節は冷蔵庫保管がベター
これは覚えておいてくださいね!
高温多湿を避け気温15~20℃前後の比較的涼しい季節は冷蔵庫に入れなくてもおいしさを保つコトが可能です。
また
柔らかい生チョコや中にクリームやフルーツジュレなどが入ったものは別です。 水分が多い部分については傷みやすい場合もあるのでご注意下さいね!
※平均的なチョコレートの保存に関してのお話なので、細かく見れば種類によっても細かく条件があるコトもあるので、箱に記載されている保存方法を一度ご確認いただく事をおススメ致します。
ちなみに…
冷蔵保存はあまりおススメではありません。 チョコレートは急激な温度変化に弱いので、急に冷凍庫に入れる事で原料が分離したりなど、味や風味、舌触りなどが変わってしまう可能性が髙いので。。。
チョコレートが溶け始める温度
チョコレートが解け始める温度は一般的には27~34℃位と認識されていることが多いのではないでしょうか。
ちなみに…
チョコレートが溶ける理由は、チョコレートに含まれる脂肪分、つまりカカオバターにあります。 カカオバターはカカオ豆の脂肪分の事で、ココアバターとも同じ意味なのですが、このカカオバターの融点(溶ける温度)が32~36度位と言われています。
なのでカカオバターの比率が多いチョコレートほど低い温度でも溶けやすい…という事になるんですね!
つまり…
チョコレートの溶ける温度に幅があるのはチョコレートの種類によって差があるから…というワケなのです。
では、チョコレートの溶ける温度を種類別に見てみましょう♪
[種類別]溶ける温度
スイート(ビター)チョコレート
カカオバター : 約10~15%前後
溶ける温度 : 気温30℃位~
ミルクチョコレート
カカオバター : 約15~20%前後
溶ける温度 : 気温29℃位~
ホワイトチョコレート
カカオバター : 約30~40%前後
溶ける温度 : 気温27℃位~
※これらの温度はあくまでも一般的な指標です。日本のチョコレートは独特な気候変化の中でも出来るだけ溶けにくく開発されており、溶けやすいカカオバターに加え他の植物性油脂も加えられている場合が多いので、上記の温度下でも溶け始めない場合もあります。
一度溶けたチョコレートがおいしくない理由
チョコレートは、非常に複雑で繊細な温度管理の元で作られます。
溶かす温度…
固める温度…
それらにかける時間…
などなど、風味や味、舌触りを引き出すための様々な工夫によって、私たちがおいしいチョコレートを毎日食べることが出来るというワケなのです。
そうやって作られたチョコレートが急激な温度変化にさらされると、簡単に風味や味、舌触りが変わってしまうのです。
それが一度溶けたチョコレートがおいしくなくなってしまう理由なのです!
まとめ
ちなみに冷凍庫保管したチョコレートや一度溶けて再度自然に固まったチョコレートの表面にひび割れのような模様が出る時がありますよね? これはチョコレートに含まれる脂肪分が分離したもので「ファットブルーム」と呼ばれるチョコレートの劣化現象の一つです。
腐っているわけではありませんが、味はかなり落ちてしまうんです、、、
チョコレートはそれほど繊細な食べ物というコトなのですね♪